このサイトは、オーストラリアからみほこがお届けするウェルビーイングブログです。自分への信頼を獲得し、しあわせな大人のヘルシーセルフケア歴10年。心豊かな自立を目指している人に向けて『小さな調整で心地良く生きる』を合言葉に、ちょっとした工夫やシンプルなアイデア、考え方などを出来るだけわかりやすい言葉にしてお届けします。
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毎日運動をするとカラダに良いってことは知っているんだけど、その時間を取れないの。。。
毎日、色々なことがあるし生活のリズムや予定もある中、運動のために時間を作るのは簡単ではないですよね。そのほかにもなんらかの「制限」があるとカラダを動かすことがないまま一日を終える人が多いのではないでしょうか。
- カラダを動かすことは好きだけど、習慣化できていない人
- 運動をするのは良いことだと思っているけど、まだ始めていない人
この記事を読むと、たくさんの人が自分と同じ状況だと知ることが出来、またその人達がどうやって運動を習慣化できたのかわかります。
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参考にしてね!
制限を視覚化しよう
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いきなりですが、2022年厚生労働省による国民健康・栄養調査結果の概要を参考に調査結果を見ていきましょう。
この調査の対象者は、下記のように運動を習慣化することに対して関心のない人~ある人、改善するつもりのない人~ある人、もうすでに取り組んでいる人など様々な人が対象者です。
- 改善することに関心がない
- 関心はあるが改善するつもりはない
- 改善するつもりである(概ね6ヶ月以内)
- 近いうちに(概ね1ヶ月以内)改善するつもりである
- 既に改善に取り組んでいる(6ヶ月未満)
- 既に改善に取り組んでいる(6ヶ月以上)
- 運動習慣に問題はないため改善する必要はない
運動習慣の妨げとなることについての調査発表
(調査対象数5,678人、対象者年齢20歳~70歳以上の男女)
2022年厚生労働省による国民健康・栄養調査結果の概要より
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上の表を参考に、調査対象者の中でも1ヶ月~6ヶ月以内に改善するつもりのある人(赤枠内)が感じている運動を習慣的にできない理由を人数の多い順に並べたから見てね。
【改善するつもりはあるけど、まだ取り組んでいない人が感じている制限の多い順】
- 仕事(家事・育児等)が忙しくて時間がないこと (282人、32.7%)
- 面倒くさいこと (180人、20.9%)
- 年をとったこと (111人、12.9%)
- 病気やけがをしていること (62人、7.2%)
- 特にない (43人、5%)
- 場所や施設がないこと (40人、4.6%)
- 仲間がいないこと (39人、4.5%)
- 経済的に余裕がないこと (35人、4%)
- 運動が嫌いなこと (28人、3.2%)
- その他 (24人、2.8%)
- 指導者がいないこと (15人、1.7%)
- わからない (3人、0.3%)
【改善するつもりはあるけど、まだ取り組んでいない人が感じている制限の多い順】
- 仕事(家事・育児等)が忙しくて時間がないこと(391人、29.3%)
- 面倒くさいこと(260人、19.5%)
- 年をとったこと (111人、8.3%)
- 運動が嫌いなこと(111人、8.3%)
- 病気やけがをしていること (99人、7.4%)
- 場所や施設がないこと (74人、5.5%)
- 経済的に余裕がないこと(73人、5.4%)
- 仲間がいないこと (70人、5.2%)
- その他(49人、3.7%)
- 特にない(59人、4.4%)
- 指導者がいないこと (33人、2.5%)
- わからない(4人、0.3%)
男女共に、最も多かったのは仕事(家事・育児等)が忙しくて時間がないで男性は約32.7%、女性は29.3%で全体の約3割になります。それに続いて、面倒と思っている人は男女ともに20%前後、3番目は年を取ったことが男性12.9%、女性8.3%、女性に関してはこれと同じ人数の人が運動が嫌いなことを運動を習慣化する妨げと感じているようです。
年代別、理想と現実の差
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今度は、先ほどと同じように男女別に1~6か月以内に改善しようと考えている人(赤枠)と、すでに改善に取り組んで1~6ヶ月経っている人(黄色枠)の2項目をみよう!
まずは、男性の調査結果です。
*改善しようと考えている人は赤枠、すでに改善に取り組んでいる人は黄色枠、理想と現実の差(黄-赤)で表示しています。
20~29歳 20.7% 23.2%(2.5%)
30~39歳 20.3% 16.7%(-3.6%)
40~49歳 29.5% 17.3%(-12.2%)
50~59歳 27.4% 20.6%(-6.8%)
60~69歳 20.5% 27.2%(6.7%)
70歳以上 11.3% 26.2%(14.9%)
70歳以上を除いて、1~6ヶ月以内に改善を考えている人は20代、30代、60代では20%台、40代と50代は29.5%と27.4%と男性の中でも最も多くの人が改善を望んでいることがわかります。すでに改善をしている人は16~27%で、20~50代よりも60代と70歳以上の人の方が多いことがわかります。
20代は、ほかの年代に比べて時間や体力などの制限少なく、30~50代は運動習慣を持ちたいという希望は強いものの、実際にそのための時間を確保することに最も難しさを感じているようです。逆に、60代から上の年齢層になると実際に運動を習慣にしている人の方が上回っているのを見ると、退職後に出来た時間を利用して運動をしている人が多いと予想できます。
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じゃ、女性をみてみよう!
*改善しようと考えている人は赤枠、すでに改善に取り組んでいる人は黄色枠、理想と現実の差(黄-赤)で表示しています。
20~29歳 25.1% 25.9%(0.8%)
30~39歳 28.4% 14.5%(-13.9%)
40~49歳 34.5% 22.5%(-12%)
50~59歳 29% 26.7%(-2.3%)
60~69歳 25.5% 31.6%(6.1%)
70歳以上 14.5% 29.4%(14.9%)
女性も男性と同じ結果で、30~50代は運動をしたいという希望が最も強いものの、実際には難しさを感じているようです。女性の場合、30~50代の理想と現実の差は28.2%で、男性の22.8%に比べると女性の方が男性よりもその差が大きいことがわかります。
女性:(-13.9%)+(-12%)+(-2.3%)=28.8%
男性:(-3.6%)+(-12.2%)+(-6.8%)=22.8%
運動を習慣化したきっかけと方法
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ここからは、更年期について詳しいMENO MAGAZINEさんが、2022年に行った調査結果を見ていきます。調査を受けた人は、アステラ製薬会社の職員で20~60代の男女で2267人です。
【運動習慣を改善しようとしたきっかけは?(複数回答)】
体調不良:140人
体重減少・ダイエット目的:1049人
健康診断の結果:543人
人から勧められた(医師、専門家、家族、友人など):191人
MENO MAGAZINE 運動習慣の意識・実態調査
次に、どのような工夫をしたのかがわかります。
【運動習慣の改善のために工夫したことはありますか?(複数回答)】
動画などを見て宅トレ:566人
ジムに入会:565人
健康系アプリの活用:376人
コミュニティやクラブへの加入:208人
【編集者の文章】運動習慣を変えるために工夫したことを聞いてみると、「動画などを見て宅トレ」する人(566人)が最も多く、「健康系アプリを活用」(376人)するなど比較的自分のペースで無理なく運動習慣の改善にチャレンジする人が多数。一方、「ジムに入会」(565人)したり、「運動コミュニティやクラブへ加入」(208人)するなど、運動しやすい環境に自分の身を置くことでモチベーション作りを工夫した人たちも目立ちました。
MENO MAGAZINE 運動習慣の意識・実態調査
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自分のペースで無理なく派と運動環境を利用する派に分かれるとのこと。自分のタイプがわかれば、使えそうだね!
このまま、質問を続けていくと運動習慣を改善できたと答えた人は70%いたそうです。詳しい内容は、運動習慣の意識・実態調査を読んでもらいたいので、ここでは簡単にまとめました。
- 無理をしない
- 自分に合った計画を立てること
- やりすぎない
- できるときにやる
- ハードルを高くしない
- 仲間と行う
- アプリを使ったりゲーム感覚で行う
- グラフやデータを可視化する
- サポートツールを利用する
逆に、習慣化できなかった理由をみてみましょう。
- 忙しすぎて習慣化できない
- タイミングを逃してしまう
- 運動が好きではない
- 楽しみを見いだせない
- 期間や目標が漠然としている
- 工夫が必要だった
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その他にも、交代制の仕事をしている人や、生活をサポートしてくれる人がいない人には大きな課題だね。
まとめ
2つの調査結果から、沢山の人が運動を習慣にしようと心がけていることがわかりました。その中でも、習慣にしやすい人はこんな特徴があります。
- 時間に余裕がある年代(60代以上)
- 習慣化する工夫をした人
- 明確な目標を持っている人
- 自分に合う方法や環境を見つけた人
習慣化を難しく感じる人は
- 圧倒的に時間がない人
- 運動が好きではなく楽しみを見いだせない人
- 必要性を感じていない人
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この記事が何らかのヒントになれば嬉しいです。
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